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2025年最低賃金はどう変わる?全国平均はいくら?企業と働く人が今すべき対応

2025年10月から、全国の最低賃金が 平均63円引き上げられ、全国平均で1,118円 となります。
過去最大の上げ幅で、全都道府県がついに1,000円台に到達する見込みです。
企業は 賃金表や就業規則の改訂、従業員は 「扶養ライン」や社会保険加入条件への影響 に注意が必要です。
本記事では、最低賃金の基礎から改定の具体的内容、企業と労働者が取るべき実務対応までを、社労士目線で徹底解説します。
目次
最低賃金とは?
最低賃金とは、労働基準法に基づき「労働者に保障される最低限の賃金額」を定めた制度です。
- 都道府県ごとに定める 地域別最低賃金
- 一部産業ごとに定める 特定最低賃金
があり、低い方ではなく 高い方を適用 するのが原則です。
違反した場合、使用者には 50万円以下の罰金 が科される可能性があります。
なぜ大幅に引き上げられるのか?
今回の改定が過去最大となった背景は以下のとおりです。
- 物価高騰:生活コストが上昇しており、賃金引き上げで生活保障を強化。
- 人手不足:若年層・外国人材の確保に最低賃金の底上げが必須。
政府方針:「2030年代半ばまでに全国平均1,500円」を目標に掲げており、その実現に向けたステップ。
2025年度の具体的内容(引き上げ目安)
| ランク | 都道府県例 | 引き上げ目安 |
|---|---|---|
| Aランク | 東京・神奈川・大阪・愛知・千葉・埼玉 | +63円 |
| Bランク | 北海道・宮城・福岡・広島・京都など | +63円 |
| Cランク | 青森・秋田・高知・沖縄など13県 | +64円 |
| 全国加重平均:1,118円(+63円) | ||
過去との比較(図表)

適用開始時期
例年どおり、2025年10月1日以降、都道府県ごとに順次適用 されます。
地方最低賃金審議会の決定を経て告示されるため、正確な開始日は地域により数日異なります。
企業がすべき対応
- 賃金体系の見直し
- パート・アルバイトを中心に最低賃金未満の労働者がいないか確認。
- 基本給だけでなく、諸手当の扱いにも注意。
- 就業規則の改訂
- 賃金規程に賃金の最低額を記載している場合はの最低額を修正。
- 賃金テーブル・評価制度の見直しも同時に行うと効果的。
- 通知書の発行(賃金変更通知書・給与辞令)
- 労働条件通知義務に基づき、時給や給与を変更する場合は文書で通知しましょう。
【賃金変更通知書(給与辞令)見本】

従業員が注意すべきポイント
- 扶養ラインを超える可能性
- 収入が106万円・130万円を超えると、社会保険加入義務が発生し手取りが減るケースあり。
- 労働時間の調整
- 学生・主婦パートなどは勤務時間数を調整し、手取りを維持するか検討が必要。
支援制度の活用
中小企業向けには「業務改善助成金」が用意されています。
- 賃金引上げと併せて設備投資やシステム導入を行う場合、経費の一部が補助されます。
- 例:レジの自動化、クラウド勤怠システム導入など。
よくある質問(FAQ)
- 全国平均はいくらになりますか?
-
2025年度は 1,118円 です。
- 新しい最低賃金はいつから開始されますか?
-
各都道府県の告示日以降、2025年10月前後 です。
- 従業員の賃上げをした際に通知は必要ですか?
-
労働条件変更に当たるため、賃金変更通知書(給与辞令)の交付が必要 です。
- 助成金はありますか?
-
「業務改善助成金」など、中小企業支援策があります。
- 扶養に影響はありますか?
-
年収106万・130万を超えると社会保険加入義務が発生するため、注意が必要です。
著者情報
執筆:社会保険労務士(実務経験15年)
顧問先企業での賃金制度改定・就業規則作成・労務相談の支援実績多数。
出典
- 厚生労働省「令和7年度最低賃金改定の目安」
- 中央最低賃金審議会資料
- 各種労務関連報道(朝日新聞、中小企業支援サイト 等)
更新日 :2025年8月19日(厚生労働省発表に基づく最新情報)




